グローバル人材の育成に向け、TEAPをはじめとした英語の外部検定試験が大学でも多く採用されるようになるなど、英語4技能の学習や試験を取り巻く環境は大きな変化を遂げています。
「TEAP CBT」は、TEAPのコンセプトを継承しつつ、実践的な英語運用能力を複合的に測定できるテストとして開発されました。
上智大学では、ICTの多様な機能を利用することにより、よりリアルな英語運用力を測定することができるTEAP CBTを初年度実施より、「一般選抜TEAPスコア利用型(全学統一日程入試)」として採用しています。
試験会場では、ヘッドセットを付けてテストを行うためリスニングに集中ができ、マウスの操作で解答を進めていくので、自分のペースで受験することができます。また、TEAP CBTは今の時代に合った、ITベースの英語運用を想定した解答方式なので、いつもの実力が発揮できます!
上智大学の入学試験では、従来のTEAPに加えて、TEAP CBTでの出願も可能です。TEAP、TEAP CBTともに年3回の実施なので、2022年度の入試に向けて、合計6回の受験チャンスがあり、上智大学への入学チャンスが広がります!
上智大学ではTEAPで出願する場合には、4技能それぞれで基準スコアを超える必要があり、総合得点がクリアしていても、どれか1つでも基準点を下回ってしまうと出願ができません。しかしTEAP CBTでは、総合得点のみに基準点が設けられているので、得意な技能を活かして総合得点の基準スコアをクリアすれば、出願が可能です!
※その他の大学の入試活用例は、各大学の入試要項や下記リンクをご参照ください。
英検・TEAP・IELTS 活用校検索
上智大学では、2017年度入試から、TEAPだけでなくTEAP CBTも採用することになりました。そして、2018年度以降はCBT受験が中心になるでしょう。その理由としては、PBT※1と比べてCBT※2だと受験者がより自分のペースでテストが受けられるので受けやすくなることが挙げられます。しかし、もっと大きな理由は、TEAP CBTがPBTと比べてより現実の英語運用能力を測ることができることです。CBTになると、ICTの多様な機能を利用することにより、よりリアルな状況が設定でき、アクティブ・ラーニングの中心概念である、「思考力、判断力、表現力」に重きを置いた英語運用力の測定が可能になるのです。また、コンピューターのキーボードを操作することにより、語学だけでなく、いわゆるICT教育促進にも寄与できるのです。特に、ライティングでは、今後益々必要になるタイピング力の育成にも好影響が期待できるでしょう。
現在、入試への4技能試験の導入が大きな話題になっていますが、4技能と言っても、それぞれの技能が個別に測定されたのでは本当の言語運用能力の測定にはなりません。リスニングだけ、読解だけ、ライティングだけ、スピーキングだけ、を測っても、真の言語能力の測定にはなりません。私たちがことばを使う時は、聞いたり読んだりしたことを基に話したり書いたりします。つまり、複数の技能を統合しているのです。PBTでもある程度の技能の統合はできますが、それは限られます。CBTでは、画像や映像と音声を同時に提示することができ、ことば(音声も文字も)と映像等を合わせることにより、思考力や判断力を問うことができるのです。これからの言語能力テストは、CBTが当たり前の時代になってくるでしょう。
2017年度入試より、本学のTEAP利用型入試の出願要件は全学科において4技能を必須としました。それは、TEAP開発の背景を振り返ると自然な流れであり、本学の人材育成や日本の英語教育の未来を考慮したときに必然でもあります。
2013年以降、高校英語のカリキュラムは4技能全般を育成するよう改められました。TEAPは本学の高大連携における取り組みの1つであり、その4技能を適切に測定するテストとして本学と公益財団法人日本英語検定協会が共同で開発したものです。TEAPを一般入試に採用する大学も年々増え続けています。
高大連携の観点からもう1点お話しをすると、本学ではTEAPを入学後の英語教育でも活用しています。入学時のプレイスメント・テストと1年秋学期の終了時にTEAPを実施し、1年間でどれだけ4技能の力が高まったかを自分でチェックできる仕組みにしています。もちろんその間、4技能を高めるための必修科目「Academic Communication」を用意していますし、2年次以降は各自の目的にあわせた3つの選択科目群や交換留学などさらに自分の力を伸ばせる環境を整えています。
本学の入試について言うと、TEAP出願基準スコアを満たしていれば 国語や地歴歴史、あるいは数学や理科などの学科指定の2教科で判定をするので英語以外の自分の得意科目で勝負ができます。また出願基準スコアを見直し、総合点が同じであれば各技能のスコアが同じになるよう学科間での統一化を行いました。これによりTEAP利用型入試による複数学科への併願がしやすくなりました。
TEAPは決して特別なテストではなく、普段の勉強をしっかりやっていれば十分得点が取れるよう設計されています。これを読んでいただいた高校生の皆さん、ぜひTEAPを一度受けてみてください。そして本学の入試へのチャレンジをお待ちしています。
TEAPとTEAP CBTは、出題内容や問題形式の異なるテストですが、調査によって高い相関性がある事が判明しています。一方、受験方式や採用大学は異なります。
TEAP、TEAP CBTの受験を検討される際は、まず以下の「英検・TEAP・IELTS 活用校検索」をご覧頂き、志望大学がどちらの試験を採用しているかをご確認ください。
志望大学がTEAP、TEAP CBT両方を採用している場合は、以下に示す各テストの特徴を踏まえ、より得意な方式をご選択ください。
TEAP:Reading、Listening、Writingが筆記、Speakingは対面で受験します。
学校での学習方法や、英検などのPBT型の試験方式になれている方が違和感なく受験できます。
TEAP CBT:全技能をコンピューターで受験します。
Listeningはヘッドセットを使用するため、集中しやすく自分のペースで試験が進められます。また、Speakingは吹き込み式となるため、対面式の面接で緊張する方にお薦めです。
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