グローバル人材の育成に向け、TEAPをはじめとした英語の外部検定試験が大学でも多く採用されるようになるなど、英語4技能の学習や試験を取り巻く環境は大きな変化を遂げています。 TEAP CBT採用大学は230校を超え、続々拡大中です。
上智大学では、ICTの多様な機能を利用することにより、よりリアルな英語運用力を測定することができるTEAP CBTを「一般選抜TEAPスコア利用型(全学統一日程入試)」として採用しています。
「TEAP-CBT」は、TEAPのコンセプトを継承しつつ、実践的な英語運用能力を複合的に測定できるテストとして開発されました。ICTの多様な機能を利用することにより、よりリアルな状況が設定でき、アクティブ・ラーニングの中心概念である、「思考力、判断力、表現力」に重きを置いた英語運用力の測定が可能になります。PBTでもある程度の技能の統合はできますが、それは限られます。CBTでは、画像や映像と音声を同時に提示することができ、ことば(音声も文字も)と映像等を合わせることにより、思考力や判断力を問うことができるのです。これからの言語能力テストは、CBTが当たり前の時代になってくるでしょう。
[下記、吉田 研作 教授(上智大学 上智大学名誉教授)「グローバル×ITで新しい英語教育を切り拓く」より抜粋]
上智大学では、2017年度入試から、TEAPだけでなくTEAP CBTも採用することになりました。そして、2018年度以降はCBT受験が中心になるでしょう。その理由としては、PBTと比べてCBTだと受験者がより自分のペースでテストが受けられるので受けやすくなることが挙げられます。しかし、もっと大きな理由は、TEAP CBTがPBTと比べてより現実の英語運用能力を測ることができることです。CBTになると、ICTの多様な機能を利用することにより、よりリアルな状況が設定でき、アクティブ・ラーニングの中心概念である、「思考力、判断力、表現力」に重きを置いた英語運用力の測定が可能になるのです。また、コンピューターのキーボードを操作することにより、語学だけでなく、いわゆるICT教育促進にも寄与できるのです。特に、ライティングでは、今後益々必要になるタイピング力の育成にも好影響が期待できるでしょう。
現在、入試への4技能試験の導入が大きな話題になっていますが、4技能と言っても、それぞれの技能が個別に測定されたのでは本当の言語運用能力の測定にはなりません。リスニングだけ、読解だけ、ライティングだけ、スピーキングだけ、を測っても、真の言語能力の測定にはなりません。私たちがことばを使う時は、聞いたり読んだりしたことを基に話したり書いたりします。つまり、複数の技能を統合しているのです。PBTでもある程度の技能の統合はできますが、それは限られます。CBTでは、画像や映像と音声を同時に提示することができ、ことば(音声も文字も)と映像等を合わせることにより、思考力や判断力を問うことができるのです。これからの言語能力テストは、CBTが当たり前の時代になってくるでしょう。
TEAPを利用した新たな入学試験制度の開発・実施に関連する情報交換、社会のグローバル化に伴う、高大接続を意識した「中等・高等教育における日本のグローバル人材育成教育(英語教育)」の改革を推進するための検討及び情報発信を目的として、TEAP連絡協議会を発足しております。
TEAP連絡協議会についてのご案内は、以下の公式ページからご覧いただけます。
アカデミック英語能力判定試験(TEAP)連絡協議会
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